ウィリアム・オニールと働いて学んだ10のコト【簡易和訳】


Ross Haberという人はTraderLionという投資情報サイトの共同創設者で、William O’Niel(ウィリアム・オニール)の元でポートフォリオマネージャーとして働いていたという経歴の持ち主です。

そんなRossが「オニールと働いて学んだ10のコト」という記事を投稿していたので、簡易和訳で紹介しようと思います。原文に興味のある方はこちらで御覧ください。

https://www.traderlion.com/quick-reads/william-oneil-lessons/

その1. トレーディング心理と心身の幸福感の重要性

実はスルーされがちだけど、トレードで成功するために最も重要な要素の一つ、それがトレーディング心理と心身の幸福感です。

多くの投資家達はトレードテクニックや指標にその時間を費やしますが、体やメンタルが健康であることが第一です。つまり、十分な睡眠、食事、運動が大切であるということです。

その次が、トレードにおける心理学を学ぶことです。おすすめの名著を紹介します。

  • マーク・ダグラス 『Trading in the Zone』
    https://www.amazon.co.jp/dp/B004H1TBCG/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
  • ブレット・スティーンバーシャー 『The Psychology of Trading』
    https://www.amazon.co.jp/dp/B000QEVMDO/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1


その2. 取引ルールの重要性(勢いまかせの売買はNO)

トレーディングのルールを確立して守ること、これは成功に不可欠です。なぜ重要なのか、その理由は「人間の本性」というコトバに集約されます。人は簡単に、欲望や恐怖に支配されて、感情まかせの取引をしてしまうからです。相場が荒れている時には特にそうです。そんな時こそ、決められたルールに粛々と従うことが求められるのです。

その3. リスク管理(適切なポジションサイズ)


リスク管理を徹底することは、実は勝てる銘柄を選び取ること以上に重要なことです。

最も優れたトレーダーの勝率はだいたい60~65%くらいですが、実際には、リスク管理と適切なポジションサイズがなされていれば、勝率は33%あれば十分なのです。3回に1回、正しい銘柄を選ぶことができれば、それだけで大儲けすることができます。

その4. 現金もポジションである


「平凡で愚かな人はどこにでもいるものだが、同じようにウォール街にも「常に取引せねば」と考えているおバカちゃんがいるものだ。でも、毎日完璧な取引ができるロジックを持っていたり、あるいはそのために十分な知識を持っていたり、そんな人はどこにもいない」とジェシー・リバモアは言っています。

プロのファンドマネージャーの実に99%は、このことを理解していないのです。ハーバードのMBAやCFAを持っていてもです。

例えば2008年のリーマンショックの際は、取引をせず、年初に現金化して、上昇トレンドが確認できるまでじっとしていたトレーダーが大成功を収めたのです。

70%近い損失を出したファンドマネージャーに自分のお金を託したと想像してみてください。事実、大多数のファンドマネージャーは大きな損失を出したのです。


その5. トレードを振り返りルールを作る(正解は一つではない)


実績のある方法論を取り入れて、最終的に自分のものにすることを目指すべきです。

そのためには、一貫したルールの元でトレードを行い、やらかしたミスが何であったかを把握し、同じミスを繰り返さないためのルールを作ることです。これを繰り返すと、実績のある方法論がさらに進化して、パーソナライズされた自分だけのバージョンが完成します。 たとえ同じ方法論を採用していたとしても、人の数だけバージョンができあがるはずです。

その6. フォロースルーデイを疑うな


フォロースルデーとは?

フォロースルー・デーの定義は、ある程度の値幅(前日比+1.5%くらい)で市場が上昇し、しかも出来高が前日に比べてハッキリと増えている立会日を指します。それは機関投資家の幅広い参戦を示唆するからです。

トレーダーのこだわりや思い込み、感情などは、市場にとっては何の意味もないことです。
有効なフォロースルーデイを無視したり、適切なタイミングに投資しなかったり、といったことは大損への一里塚です。
だからこそ”その2”で述べたように健全なルールとリスク管理が重要なのです。

その7. 自我はいらない


もし生活のために投資をしているならば特に、エゴを捨て去るべきです。エゴが大きければ大きいほど、最終的に大負けすると知るべきです。 言うまでもなく、エゴを捨てきれないがゆえに大損して廃業してくファンドマネージャーを私はゴマンと見てきました。むしろ、一般的だったりするのです。


その8. 先導株を正しく見極める


市場をリードする成長株の価格と出来高の動き、これに勝る指標はありません。インジケーターは無数にありますが、結局のところ全ては価格と出来高に基づいているのです。これらをどう解釈するか、それが重要なスキルなのです。

その9. 人のアドバイスに振り回されない


常に自分の考え、信念に耳を傾け、他人のアドバイスを真に受けないようにするべきです。仮にインサイダー情報を握っていたとしても、市場がどのように反応するかは分からないものです。実際にインサイダー取引をして資金を失って挙げ句に刑務所に入れられたファンドマネージャーを私は知っています。

その10. 何があっても常にポジティブ


物事が計画通りに進んでいない時こそ、勝ち負けの分かれ道です。トレードに失敗したり損をしたりすることも含めて、ゲームの一部なのです。そういう時こそポジティブでいるべきです。もしメンタルがやられたとしたら、その日はスパッと休むべきでしょう。

仮にミスったり、ブレイクアウトを見逃してしまったとしても、そういう時も冷静に振る舞って、次のチャンスに向けて気持ちを切り替えていくべきです。


まとめ


投資のテクニックや分析を突き詰めていくと、最終的には投資への向き合い方やスタイルが重要になってくるということがよく分かる記事ですね。
もちろん、テクニックや分析が不要ということを言っているわけではなく、両方が等しく重要、どちらかだけでは市場から退場することになる可能性がある、ということだと私は理解しています。


それでは。

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